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四季の詩

自然農や普段の生活を通して感じたことを綴ったブログです。

畝立て終了!

少し前のことになりますが先月27日に畑の13個目の畝が完成しようやく全ての畝立てが終わりました。

一昨年末頃に13年間何も栽培されずにいた畑(元は田圃)を借りて昨年4月末から作業を開始して丸一年かかりました。面積は約3畝ほど(3.67㌃)で畑としてはそれほど広くありませんが、百姓一年生の僕には丁度よい広さです。

その広くない畑の畝立てに一年も時間がかかってしまったのは昨年9月の事故で中断したこともありますが耕運機など機械に頼らずに人力だけで畝を立てていたからです。畝立てをする前に荒く畑全体を耕運する必要があったのでその作業だけは近くの農家さんに耕運機でやってもらいましたがその後の畝立て作業は全部自力でやりました。

僕がやった畝を立ての作業工程は、まず畝の上に生えた草を鎌で刈って畦などによけて置いておきます。そして畝の両端に支柱を立て、支柱の間に縄を張ってその縄に沿ってスコップで畝と畝の間の溝を掘り、掘った土を畝の上に上げていきます。上げた土は塊になっているので鍬の背で叩いて砕いていきます。溝は雨水が畑に溜まらないように排水をよくするために平らにしておく必要があるのでスコップで上げきれなかった土を鍬で畝に上げていきます。上げた土は鍬やレーキという農具で均して畝の上を平らにしていきます。そして最後に刈って置いておいた草を畝に載せてようやく作業完了です。最初の頃は要領を得ずにやっていたので一畝作るのに数日かかっていました。実際には入院前は仕事をしながらだったので仕事が終わったあと日暮れまでの1~2時間と休日にやるといったペースだったのでもっとかかってました。退院後も本格的に作業をやり出せたのが4月からだったのとリフォーム作業をしながらだったのでやはり時間がかかってしまいました。

恐らく端から見れば耕運機や管理機を使えば数日あればできてしまう作業をわざわざ手作業でやらなくてもと思われていたと思います。僕が敢えて手作業を選択したのは、昔のまだ便利な機械がない時代の先人の農家さんがやっていたことを体験してみたかったのと自分の力でやり遂げたときにどんな気持ちになるか体験してみたかったから。それと出来るだけ畑でエンジンものを使いたくなかったから。

そしてやってみてやり遂げた時は何とも言えない感動と達成感と満足感を味わうことができました。完成した畑を只呆然としばらくの間眺めてました。スコップの一掘り一掘りが最終的に全ての畝の完成に繋がっている。やり始めた時は先の見えない果てしないことのように思えた作業もこの一つ一つの小さな作業の積み重ねがあってこそ。これは自分でやらないと分からない体験。そしてすべて自分の責任。サボっても誰からも文句は言われないけど自分がやらないと一歩も前には進まない。これも人生と同じやなあと思いながら作業してました。

僕は農薬も肥料も使わないのはもちろん今回作った畝をこの先は耕さない不耕起で作物を育てる農法なのでこの畑ではもう同じ苦労と充実感を味わうことはないと思うとちょっと寂しい気もするけど、これで終わりではなくてこれからが僕の農業の本当のスタートになるからこれからどんな体験ができるのか、また次の新しい経験(いいことも良くないことも)ができることにわくわくしています。

新しい畝の土の中で多様な微生物や菌や虫や小動物が活動していい畑になるにはこの先何年かかかると思うけど目に見えない変化なんかも感じながらこの畑を見守って自分もこの畑と一緒に成長していければいいなと考えています。

 

 畝立て前の畑

 

畝完成後の畑